【副業】アメリカのアマチュアカメラマンから学ぶ写真販売のポイント

アメリカで自分が撮影した写真をネットで販売するアマチュアカメラマンが増えています。写真のオンライン販売が増加している背景と、実際に写真を販売する際のポイントなどについてまとめてみました。

撮影した写真を売るアメリカ人

日本でも撮影した写真をオンラインで販売する人が増えているようですが、ビジネス大国アメリカでは、副業で写真を販売する人とともに、中にはほとんど本業と言うべき次元に達した人も存在します。

アメリカ人女性アマチュアカメラマンのアンジー・ネルソンさんが、写真をオンラインで高く売るためのポイントを自らのサイトにまとめています。参考になる点が多いので、ご紹介しましょう。

どんな写真が売れているのか?

アンジーさんによると、売りに出した写真のカテゴリーで、もっともよく売れるのは「人」の写真だそうです。個人の写真や恋人同士の写真などに加え、オフィスや工場で働く人の写真、会議をする人の写真、電話をする人の写真、街中を歩く人の写真、食事をする人の写真、会話をする人の写真、本を読む人の写真、スマートフォンを操作する人の写真等々、枚挙にいとまがないそうです。

特に仕事をする人の写真に対するニーズは高く、医師、大工、ウェイター・ウェイトレスといった、ユニフォームを着た人の写真がよく売れるそうです。確かに企業のホームページなどに使うための一定の需要が必ず存在しているので、売り物としては売りやすいのかもしれません。

また、人の写真に加えて、旅行の写真もよく売れるそうです。世界中を旅し、旅先の風景などを撮影してYouTubeにアップロードして旅費を稼ぐユーチューバーがいますが、各地の旅先を撮影した写真もよく売れるそうです。各国の観光地の写真に加え、夜の繁華街の光景、夕焼けに映える港町、大勢の人でにぎわう市場の風景等々、これも枚挙にいとまがありません。

また、様々な「モノ」の写真も売れるそうです。「モノ」とは文字通りあらゆるモノのことで、ねじ、看板、本、パソコン、工作ツール、ハンドバッグ、ケーブル、家具、車等々、まさにあらゆるモノの写真です。

さらに、自然の風景や動物の写真も売れ筋だそうです。川のせせらぎ、秋の紅葉、雪が降り積もる里山といった風景や、犬、猫、鳥、馬、ウサギ、ライオン等々、いずれも限りがありません。

売れる写真を撮影するには?

ところで、アンジーさんによると、ネットで写真を販売するにはある程度の投資が必要だそうです。「写真の出来がよくないと絶対に売れない」と断言するアンジーさんは、スマートフォンで撮影するなどは論外で、最低でもデジタル一眼レフカメラを購入するようアドバイスしています。

また、三脚は絶対に必要で、可能であればAmazonなどで三脚が含まれたカメラマン用キットを購入することを勧めています。カメラマン用キットを購入すれば三脚に加え、ストロボ、バックアップ用メモリ、キャリーバッグ、各種のレンズフィルター、ワイドアングルレンズなどの便利グッズがまとめて入手できるからです。また、「モノ」の撮影をする際にはライトテントを利用し、写真のクオリティを確保するようアドバイスしています。

いずれにせよ、ネットで販売できるクオリティの写真を撮影するためには、それなりの投資が必要なのでしょう。

お勧めの写真販売サイトは?

さて、撮影した写真を販売するサイトですが、どれがおすすめでしょうか。現在、アメリカには20を超える写真販売サイトが運営されています。販売条件はそれぞれ違いますが、アンジーさんのおすすめはShutterstockとFreeDigitalPhotosのようです。

Shutterstockで得られる収益は販売金額の15-40%ですが、ユーザー数が多いことと、エクスクルーシブでないことが魅力だといいます。エクスクルーシブにされてしまうと、そのサイト以外のサイトでは販売できなくなるので注意が必要です。なお、AlamyもShutterstockと同様にノンエクスクルーシブで運営しています。

一方、FreeDigitalPhotosは販売金額の70%という高い還元率が魅力のサイトです。分配は最低10ドルから行われ、支払はPayPalを使って行われます。比較的早急に現金が欲しいという場合にはうって付けのサイトでしょう。

単にデジタルデータとして販売するだけではダメ

アンジーさんはまた、写真を単にデジタルデータとして販売するだけではなく、CafePressのようなサイトで自分の写真を使ったマグカップやスマホケースを販売したり、自分でグッズを制作してeBayEtsyなどで販売することなども勧めています。

要するに、ネットで写真を販売してそれなりに儲けるためには、それなりの設備投資をして写真のクオリティを確保し、さらには製品化して付加価値をつけなければならないということなのでしょう。そのような次元になると、もはや副業としてやるというよりは、限りなく本業に近い副業という形になりそうです。

どの副業もそうですが、楽をして簡単に儲かる副業などはそうそう見つからないというのが万古不変の現実なのでしょう。とはいうものの、写真撮影が好きだという人にはお勧めの副業であるのは間違いないでしょう。

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