JR東日本が「駅ホーム上シェアオフィス」を開設

日本初の「駅ホーム上シェアオフィス」

JR東日本が、三鷹駅と西国分寺駅に「駅ホーム上シェアオフィス」を開設します。「STATION DESK」と名付けられたシェアオフィスは、完全個室型の「CUBE」とパーティションで区切った半個室の「SHELTER」で構成され、三鷹駅に二か所、西国分寺駅に一か所設置されるとのことです。アロマコンディショナー、専用BGM、抗ウィルス床材、紫外線照射式空間除菌装置などが用意され、快適な仕事空間が演出されるそうです。

JR東日本は、すでに東京駅内に「STATION DESK」を開設、営業していますが、駅ホーム上に開設されるのは今回が初となります。なお、営業時間や利用料金などの詳細は、まだ発表されていません。

新型コロナウィルスのパンデミックにより、在宅やシェアオフィスなどで仕事をする人が増加、ワークスタイルを大きく変えています。「駅ホーム上シェアオフィス」の開設は、そうした変化に対応しています。

本業はコロナで赤字転落

一方、JR東日本は先月、2020年4月から12月の9か月間の決算を発表しています。それによると、新型コロナウィルスの影響で鉄道の利用者が大幅に減少し、最終損益は2945億円の赤字になっています。売上が前年同期比で42%も減少したことが直接の原因としています。最終赤字の計上は、発表を始めた2003年以降初めてのことだそうです。

新型コロナウィルスのパンデミックは、JR東日本を含むほぼすべての鉄道事業者の収益を大きく悪化させています。コロナ後の人々の生活スタイルがどのようになるか予想ができませんが、コロナ前と全く同じものになることはなさそうです。鉄道会社の経営も、相応に変化することになるのも間違いないでしょう。